四日市交響楽団の皆さんとの演奏会が終わりました。3年前からお声がけ頂いていたのですが、毎年なかなかスケジュールが合わず、ようやく今年ご一緒することができました。このオーケストラの事は客演なさっていた知人の指揮者方からよくお話を伺っていたのですが、その前評判通り家族的な温かさの溢れるオーケストラで、本番ではその温かさが熱さに変わり、とても勢いのある演奏となりました。

ブラームスを中心としたプログラムということで、その固有のサウンドを求めて練習を重ねて参りました。響きと時間の関係性の概念を大事にしつつ、そのための具体的な弓や息の使い方、音符の長さや処理の仕方に時間がをかけ、またホールでのサウンドチェックも入念に繰り返しました。本番ではその効果が出たでしょうか。舞台上と客席でかなり響きの差が出るホールだったので、それらはまた客観的なご意見を伺わなくてはと思います。

オーケストラの皆さんの向上心は本当に素晴らしく、それは当日のゲネプロまで感じることができました。知的な好奇心も旺盛でいらっしゃって、こちらも毎回新しい情報を発信できるように準備をしなくてはと心引き締めておりました。打ち上げの席でも、作曲家や作品について質問頂く事沢山で、もっと練習時間が多くあって色々とお話できる機会があったら良かったと思いました。

今年はブラームスに縁のある年で、来月は1番を、年末には2番を指揮させて頂きます。その作品そのものだけではなく、前後の作品を比較しつつまた新たな魅力を探っていけたらと思います。